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風邪だと思ってたんですが💧 -悪性リンパ腫闘病記-

人生で初めての入院生活。自分、家族、仕事、人生とは⁉入院生活で感じた事や闘病記録、家族との過ごし方、趣味や特技の事を綴っていきます。

患者の気持ち

入院生活って何だろう?!健康な時は考えもしなかった、『入院生活』その生活によって患者は、どうなっていくのか?!

 

 

生活環境が変わるという事は!?人がどんどん変わっていく?!そんなことあるの?!

 

 

今回のは、『入院生活』をテーマに書いていきたいと思います。

 

入院生活って、どんな生活だと思いますか?!入院生活した事無いって方。

OKです!!!

 

実に、羨ましい。私も以前は、そっち側の人間でした。

でも今は、立派なCarrierです。しかも、『悪性リンパ腫』のキャリアです。人生において、経験が大事。と私は、思ってます。だから、自分が関わってない事や参加してない事に口出しは、あまりしません。立場上しなければいけないとき以外はしません。

 

子育て、子供のPTA活動などは、参加しているので口出しします。でも、老人会やどっかの高校の部活動の練習内容に関しては、口出ししません。

 

でも、『入院生活』や『悪性リンパ腫』の事については、一言いいたいことが満載でございます。日々生活しているこの病室。色んな事が毎日起こっております。隣の患者さんがいきなり大声出したり、急性腸炎でICUに運ばれていったり、隣の見舞客が一日中家族の愚痴を言ってるのを聞かされたり、とにかくもう、落ち着けません。

 

身も心も、健康な時であれば、許せることも、身も心も、不健康な時には、許せないこともあります。この入院生活が始まって、恥ずかしながらも、一回だけ私は、切れてしまいました。(申し訳ないと思っております。)

 

それは、去年の12月の事でした。入院して、3週間くらいの時です。毎日、朝晩40度以上の熱が出て、2週間ご飯も食べれず、胸が苦しくて(合併症の心膜炎の為)昼も夜も眠れない日が続きました。(幻覚を見た日々です。)

この頃のブログです。一応、貼っておきます。

入院生活開始 - 風邪だと思ってたんですが💧 -悪性リンパ腫闘病記-

普段、温厚な私ですが、この時は、そんな日々が続いた事もあったので、イライラ、カリカリしてしまいました。

 

でも、そんな状況の中でも、発熱しない時間帯があったのです。その頃の私にとっての『ゴールデンタイム』です。まさに、睡眠時間の稼ぎ時です。それは、明け方の午前4時くらいから7時くらいの時間帯でした。夜中12時くらいに出始める熱も、その時に飲む薬(ロキソプロフェン。ジェネリック薬品ではロキソニン)のおかげで、熱も下がり、寝汗の着替え(毎晩3,4回)も終わりぐったりになって、寝れるのでした。

 

でも、6時過ぎには、他の患者さんが、起きてしまうので騒音や声(お年寄りの方は結構、声出す!)で起こされてしまいます。

 

その中でも、よく声を出すというか、常に声を出し、常に音を立てる年配の男性患者がいました。その年配男性は、TV観てる時も、ずっと喋ってる。あー、だー、ちくしょう!、いけいけー!、そうだと思った。とかです。言ってる言葉で何をTVで観ているのか大体検討つきます。スポーツだったり、相撲だったり、クイズ番組だったり。

 

この他にも、この患者さんの奥様。この方がまた、酷い!。毎日のようにお見舞いに来ていらっしゃるんですが、来たら来たで、ずっと、家族の文句言ってました。ずっとです。病室で。4人部屋なので私のほかにも患者さんがいらっしゃるのですが、そんなことは、お構いなしです。

 

この時点でも、うんざりでしょ?!書いてる私も、その時のこと思い出して、うんざりです。もし、このblog読んでる方の中で、入院している方がいらっしゃったら、そんな患者居るって思う方、多いと思います。

 

その方に、私は、キレます。恥ずかしながら。普段、自分に対しての行為などで、切れることなど無い私が、キレます。

 

その日の朝も、いつもの様に、その方は、朝の5時ごろから、シャッと音を立てて、カーテンを開けて、『あっあーーー!』と声をあげ、その日の天気について一言。

この日は、『おっ!はれか。』でした。記憶が鮮明です。(笑)そして、トイレにペタペタ音のなる靴で行かれます。

 

トイレから出ると、『フーーーーッ』と深いため息交じりの声を出し、ペタペタと自分のベットに戻り、ワシャワシャと音を立てて、おそらくビニール袋の中身をどうにかしてます。そこでも、『あれっ?!あーっ!?どこだっけ?!おかしいな?!』などと声を出してました。

 

だいぶ、我慢も限界です。うるさい。うるさい。うるさい。と、ベッドで念仏のように言いながら、大人しくしていただけるのを待ちました。

 

『ああっ!?』その老人が、また、突然、声を出しました。『そうか。』と続きます。

 

なにが?!

 

多分、私は普通に声を出してました。イカンイカンと思って、必死に寝ようとしました。でも続く。ビニール袋のワシャワシャ音。

 

私の我慢も限界です。頼むから静かに、頼むよ寝かせてくれよ

 

と、怒りと願いが交錯していたその時です。

 

『ぷ~~~~~~っ』と、あの音がします。その後に、

 

『あ~~~~~~っ』と気が抜ける声。

 

『いい加減にしてくれませんか!!!』

 

カーテン越しのその方へ私は、大声で言いました。

 

『他の患者さんの事も、考えてください。まだ、朝の5時ですよ。眠らせてください。お願いですほんとに。』

 

聞こえていたのでしょう。音も声も止みました。カーテン越しなので、表情は、分かりませんが、少しは、伝わったようです。結局その方は、次の朝に、また、忙しい音を立てながら、退院されるのですが。

 

大声を出した後。同室の他の患者さんに、突然大声を出したことを謝罪すると、

『よく言ってくれた。』とか『俺も言おうと思ってた。』と言われたので、それほど、自己嫌悪にもならずに、救われました。

 

 

人が変わっていく。そんなことってあるの?!

 

普段、温厚な私が大声で老人に文句を言う。

 

入院していなかったら、無かったと思います。でも、入院生活って、人を変えるんですよ。温厚な人が怒りっぽくなったり、聞き分けいい人がわがままになったり。

 

するんです。

 

不安や苦痛。恐怖や自己嫌悪。そういった人間のさまざまな気持ちが、人格を変えるんです。毎回のことながら、私は、専門家でも何でもありません。ただの患者です。でも、毎日過ごしてるこの病室で人は、どんどん変わっていきます。

 

もう一つの要素として、環境というのもあります。ここでの環境とは、患者がおかれている、場所の環境、気持ちの環境、不安の環境、病状の環境など全てです。

 

私は、結構この『環境』というもので物事を考えます。その時々で、『環境』というのは形を変えますが、例えば、子供の事についても、今子供が置かれている『環境』を考慮して、どういう気持ちなのかとか、どういう風にしてほしいのかとか、変わります。子供の気持ちの環境を考えたり、子供の私に発言する環境について考えたりもします。

 

私が、生活している『場所の環境』は、つまり、ここです。

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目の前は、ずっとカーテン(感染予防もありますが、病気的に皆さん閉鎖的になります。)

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ここです。閉鎖的なこの空間。この中で、私は、日々闘っています。入院患者は、この中で、自分の病気と社会から離れているという疎外感、何やっているんだという自己嫌悪そして、薬の副作用と闘っているのです。

 

こんな閉鎖的な、場所で生活していて、健康的な精神状態になるはずがないです。一時はなれても、ずっとは、無理です。ここで、悩み、苦しみ闘っていくのです。

 

患者の気持ちとは?!

 

このblogを患者の家族に見てほしい。うちは、大丈夫とか言わずに見てほしいです。私の母も患者でした。私も患者です。似てますけど、全然違います。分かってると思ってたけど、全然、分かっていませんでした。

 

入院生活が長くなると、母は、ドンドンわがままになっていきました。あれが食べたい、これが欲しい、あれは嫌だ、これも嫌。いい加減にしてって言うと。もういい、あんたは冷たい人間だね。って言われました。

 

『はぁ~ばあさんは、手に負えない。』どんどん、わがままになっていく母に辟易していました。年寄りだからとか、病気だから、頑固だからとか理由にして、母親がおかれている『環境』を考えませんでした。抗がん剤治療が始まって、どんどん痩せていく母。痛い痛いと言われても、ちゃんと薬飲んでとか、ここ(病院)に居たら大丈夫だとか言っていたような気がします。

 

上で書きました、場所の環境、気持ちの環境、不安の環境、病状の環境一切考えてなかったなぁって。だから、自分が患者の立場になって、初めて気づくことがたくさんあります。もし、このblogを見ている方の中で、患者の家族、友人、恋人、医師、看護師の方いらっしゃいましたら、この『環境』について一度考えてみてください。

 

私は、気づきませんでした。何もしてやれませんでした。その自責の念が、日々私の身に募ります。でも、誰か一人でも、このblogをきっかけに患者の『環境』について考えていただければ幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございます。感謝いたします。

 

次回は、多分『はじめてのたいいん その③』を書きます。